自然と寄り添う暮らし

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暮らしにビオトープを

ビオトープって?

「ビオトープ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
なんとなく、水辺をイメージする方が多いかも知れません。


四国学院大学

その語源はギリシャ語。
「bios:生命」と「topos:空間」の合成語で
「生物の生息に適した場所」という意味があります。
つまり、湿地やため池、河川などの水辺だけでなく、森林や草地、農山村の茅葺き屋根、石垣などこれらすべてが、ビオトープなのです。

これらの場所に共通するのは、野生動植物の繁殖の場であり、
生態系を維持することができる空間であるということです。


決して山深い場所に限定されるものではなく、コンクリート護岸を施していないため池や素堀の用水路なども、まさに典型的なビオトープです。
最近では全国のいくつかの小学校でも、環境教育の一環として「学校ビオトープ」が
取り入れられているほどで、人の生活の営みと一体であるべき場所と考えられ始めています。


白栄堂


生き物が行き交う街づくり

農村部へ向けて車を走らせると眼前に広がる田畑や清流。
心が癒やされる光景ですが、そんなのどかな風景の中でも、湿田が乾田化されたり、
農業水路がコンクリートで固められたり、農用林が宅地開発されたりと、
豊かな生態系はどんどん少なくなっています。

つまり、自然のまま残されている場所が着実に減っているということです。

便利さと引き換えに減る一方の自然空間ですが、
そのような場所は、生態系を維持するために不可欠な空間。
ならば、現代の暮らしの中に少しでも取り戻せないものでしょうか。

そこで注目されるようになったのが、大小さまざまなビオトープを街につくること。
それぞれが点在するビオトープですが、生き物たちが自由に行き交うことでやがて線となり、さらには自然の帯となります。
そのようにして自然をゆるやかにつないで生態系を維持しようという構想を、
「エコロジカルネットワーク(ビオトープネットワーク)」といいます。

たとえば街路樹を1種類で揃えるのではなく、郷土種を多種類植えれば生態的価値が上がり、生態系の多様性が実現します。
またコンクリートで整備された水路を石積みの護岸にすれば、
さまざまな生物のすみかになります。



外へ開かれた庭

もちろん個人の住宅も「エコロジカルネットワーク」を担う大切なスポットになり得ます。
屋敷林や生垣、水辺などを意識した庭づくりが増えれば、
ビオトープが垣根を越えて飛び石状に広がります。
隣家と生垣でつながれば、昆虫が垣根を越えて庭の間を移動し、
コリドー(生態的回廊)となるのです。



庭をつくる時、水辺がなくても在来種・郷土種などをできるだけ多種植えること。
多種の植物を用いて生垣をつくること(混植生垣)。
土の表面をできるだけコンクリートで固めないこと。

維持をするには少しだけ手間がかかるかもしれませんが、あるがままの姿を残した庭なら、四季の移ろいを感じたり、さまざまな生き物を観察できたりする楽しみも増えます。
そんなふうに、考え方一つで外の自然とつながることができるのです。

豊かさの基準が問われるいま、
ビオトープのある暮らしは街づくりにも最も大切な要素なのではないでしょうか。
あなたのお宅にも、エコロジカルネットワークにつながるビオトープを、つくってみませんか?


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