自然と寄り添う暮らし

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あののぉ vol.47 2018 秋

あののぉ vol.47 2018 秋

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〔お宅訪問〕家族を育む木の家


木漏れ日がやさしく揺れるI邸。街中にいながら緑のある暮らしに心を癒され、家族が笑顔で集う木の家を訪ねました。


緑がつなぐ家族と住まい

 家づくりの際にまず思い描いたのは、以前住まわれていた直島で印象に残った、とあるアート作品でした。日本家屋の様式美を残しつつ、かしこまりすぎないモダンな姿に惹かれたご夫婦。その時の思いを家づくりにも活かし、焼杉の外壁や深い軒、長いアプローチなどを取り入れました。細長い敷地に中庭を設け、平屋のリビングと2階建の個室部分で挟むような間取り。正面から見ると平屋に見え、より理想に近いシンプルな形になりました。
 道路側に面したリビングですが、駐車スペースや焼杉の塀、お庭の緑が目線や音を和らげ、車の行き来も気になりません。また様々な場所から緑がのぞき、自然素材の壁や床に木漏れ日を映します。通りから見える緑は、街の風景としても道行く人に安らぎを与えてくれる存在です。


 室内の素材にも木を多く使いました。お客様も訪れるリビングの床板は木目の美しい赤松を、子供部屋などのプライベート空間には素足にも心地よい檜といったように、素材を使い分けています。大黒柱は、仲南(まんのう町)の山でご家族が見守る中伐採された檜です。訪れたお客様は、新鮮な木の香りに驚くそうです。
 平屋部分のリビングは、壁と天井に同じ素材を使うことで境目が繋がり、部屋を広くみせています。この場所からは、中庭を挟んだ畳の間でお子さんたちがお昼寝する姿がみえたり、キッチンに立って遊ぶ様子を眺めたり、奥様が長い時間を過ごす場所であり、お気に入りの場所です。奥の畳の間には家族5人が一緒に眠ります。「ここに居ると、縁側としても使える廊下、ウッドデッキのある中庭、シックな焼杉の外壁や家族が集うリビング、そして窓の外に続く景色と、この家の好きなところがたくさん見えるんです。家を建てて良かったと実感するひと時です。」と、ご主人様が笑顔で教えてくださいました。


 柱や木製の扉など、各所にさりげなく使われた木材たち。壁や天井の白に、やわらかな木目がバランスよく馴染み、すっきりとした印象を与えてくれます。
 I邸では、どこに居ても、中庭の緑や陽光に心癒され、また中庭ごしには家族の姿が見えます。この家で過ごせば過ごすほど、自然と笑顔が増える、そんな木の家でした。

高松市I邸
2018年3月竣工
延床面積
120.76㎡(36.59坪) 
構造:木造2階建て
設計・施工:(株)菅組

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〔つくる つづく つむぐ お庭いじり〕第2話


 I邸には様々な場所に緑があります。通りからの目線を和らげる緑、お客様を迎える緑、そしてお家の真ん中で家族に癒しを与えてくれる緑…。
 中庭のシンボルツリーはアオダモ。ゆっくりと成長し、限られた土地でも根強く育ちます。夏は木陰をつくり、冬には葉を落として日差しをとりいれてくれます。
 日当たりのよい中庭では、プランターでキュウリやトマトなどの夏野菜も育てています。お子さんたちも成長を楽しみにし、普段はあまり口にしないキュウリも、自分が育てたものはおいしく食べるそうです。
 街中にいながら、自然の恵みを身近に感じられる場所です。

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〔森里海から No.47〕たきや漁


文・写真 菅 徹夫

昨年、浜松の友人に誘われて「たきや漁」と呼ばれる浜名湖の伝統漁を体験することができました。「たきや漁」とは、日が暮れたばかりの浜名湖で水中灯を舳先(へさき)に灯し、その光の中に浮かんでくるエビやカニ、魚を銛で突く浜名湖独特の原始的な漁です。120年ほど前に始まった漁法だそうで、広い浜名湖でもたきや漁業を営む漁師は湖東部の雄踏町(ゆうとうちょう)周辺に限られています。松明(たいまつ)を燃やして光源としたことが「たきや」という名の由来だそうです。
浜名湖の美しい夕暮れ時にそれは始まりました。伝馬船一艘(てんませんいっそう)に船頭(せんとう)さん以外に4~5人が乗り込み漁場へ向かいます。漁場まではエンジンで夕焼けの浜名湖を進みます。漁場に着く頃にはすっかり日も落ちて夕闇に包まれはじめます。ここからはエンジンを切って船頭さんの竿さばきで静かに船を進めます。水深は1メートルほどで、舳先の灯りで湖底までよく見えます。灯りを目指して集まってくる魚やカニを銛で突くのですが、これがなかなか難しい・・・。お手本を見せてくれる船頭さんは、鮮やかな手さばきでどんどん捕まえるのですがこっちはそうはいきません。それでも苦戦しながら、2時間ぐらいの漁でなんとか夜の食事分くらいの収穫をあげることができました。浜名湖は汽水湖(きすいこ)なので捕れる魚やカニは殆どが海の生き物たち。瀬戸内海の魚たちと良く似た種類です。そして、その後すぐに漁師さん達が筏(いかだ)で獲物を料理して食べさせてくれます。浜名湖に浮かぶ筏の上で獲れたての海の幸を味わえる至福のひとときです。こうして、浜名湖の夜は更けていったのでした。
伝馬船を竿で漕ぎ一匹一匹の獲物を銛で狙う・・・。実に原始的でのんびりした漁でありましたが、乱獲をしない、適度なバランスが守られる「たきや漁」は自然の摂理に則った、とても人間的な伝統漁法でありました。

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〔大工のはなし〕第8回『胡粉(ごふん)塗り』


白い部分が胡粉を塗っている箇所です。これは伝統ある木口処理の方法で、これをすることで腐りや割れやすい木口を保護します。胡粉とは、日本画などで使われる貝殻を粉状にした顔料のことです。これを膠(※1)で溶いたものを使用します。
写真は、善通寺市で工事中の社寺の木鼻(※2)。ここに胡粉塗りをほどこしています。
長い年月をかけて生木が深みをおびた色に変わり、この胡粉の白色が際立つことで社寺の印象をより引き立たたせます。

※1 動物の骨、皮、などから抽出したゼラチンを主成分とする物質
※2 虹梁(こうりょう)の端部が柱の外側に突き出した部分

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〔information〕

菅組ホームページリニューアル第一弾
「CSRページの開設」

現在、ホームページの全面リニューアルを進めています。
その第一弾としてCSR(企業の社会的責任)のページを新たに開設いたしました。
当社の取り組みや思いをまとめたページとなっています。ぜひご覧ください。
菅組CSR「自然と寄り添う」


KOYOMI


仁尾一齣

仁尾漁協の魚市場で定期開催されている「朝獲れ朝市」
※次回開催予定日:2018年 10/28(日)、11/4(日)・18(日)、12/2(日) ※日程変更あり   時間:7:30~8:10頃    会場:香川県三豊市仁尾町仁尾丁1444-1



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