自然と寄り添う暮らし

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森に入り、木々に触れる「大黒柱伐採ツアー」

間伐材を使えば山は甦る

日本は国土の約2/3が森林。
その森林率は、先進国の中では世界第2位といわれています。
そしてこのうち40%を占めるのが人工林で、香川県でも産出量は少ないながら、
「香川県産ひのき」が住宅用建材として使える時期を迎えています。

ところが価格の安い外国産木材に押され、
香川で新築される戸建てのうち、
国産材や地域材で家を建てる人はまだまだ少ないのが現状です。

人工林は間伐や枝打ち、下草刈りなど人の手が入ってはじめて
生き生きとした森として維持されます。
放置された森は日光が入らず、生物多様性の乏しい死んだ森となってしまいます。


そんな中2002年、新聞紙上の意見広告に
「近くの山の木で家をつくる運動 千人宣言」が掲載されました。
間伐材をはじめ近くの山の木材を積極的に使うことで、
日本の木の文化を蘇らせようという宣言文でした。



香川県に奇跡の森がある

破壊的ともいえる人工林の荒廃をストップさせるため、
菅組は2002年に「讃岐の舎づくり倶楽部」という小さな地域グループを立ち上げました。

メンバーは地元の林業家や家具職人、大工、建築士など木に携わる人たち。

そのメンバーで力を合わせ、
年に数回「香川県産ひのき」が育つ仲南町(現まんのう町)の森で、
「大黒柱伐採ツアー」を開催することにしました。

讃岐山脈の中腹にある森は、
県下では数少ない専業林業家・豊田均さんが管理している美しい森です。
ツアーには家を新築するご家族だけでなく一般見学者も参加でき、
香川の森林や林業の現状に触れながら、新しい家の大黒柱となる木を伐採します。

均等に太陽の光がふりそそぐよう、豊田さんが丁寧に間伐しながら手入れした山に入り、目の前で樹齢80年ほどのひのきが伐採される時などは、その迫力に大歓声があがります。

雨量の少ない香川県では、ひのきは長い時間をかけて成長します。
そのため年輪が均等で詰まっていて、歪みが少ないのが特徴です。
ひのきは加工もしやすいので、住宅の建材として優れた特質を持っているのです。


自宅の大黒柱になるひのきに寝そべる家族。山のパワーをいただきます


柱のキズは、おととしの…


伐採した木は根本に近い方から大黒柱を含め、4寸柱など数本の柱にし
、先端部分はアスレチック風の木登り柱にするなど、余すところなく使い切ります。

また、柱をカットした端材もお箸にしてお施主様にプレゼント。
「大黒箸」と名付けたお箸は、ひのきの香りが心地よく、
思い出いっぱいの記念品となるのはもちろん、安心してお使いいただくことができます。


大黒柱の端材から生まれた大黒箸


「柱のキズはおととしの~」からはじまる有名な歌、
童謡「背くらべ」をご存知ですか?
伐採ツアーで切り出した巨木も、大黒柱としては生まれたて。
家が新築されるとともに新たな命を吹き込まれるのです。
「背くらべ」を口ずさみながらお子さんの成長を大黒柱に刻む歴史は、
その家の歴史ともぴったりと重なり、この先もずっと消えることはありません。
これまで、伐採ツアーでは63本の木を切る場面に立ちあい、
62組のご家族の家の大黒柱になりました。(2018年5月現在)
それぞれの家々で、木が持つ歴史や背景をみんなで共有することは、
今後住み続ける家への愛着を、より一層感じさせてくれるに違いありません。


切り出した木の「一番玉」は大黒柱に

「背くらべ」の大黒柱。想い出を刻む

伐採柱の先端の利用例

「木登り柱」と名付けて…

毎年、多くの方からの好評をいただいている「大黒柱伐採ツアー」。
林業家、製材、加工、大工さん…多くの人と関わることで、
自分の家が近くの山につながっているという実感が得られる貴重な機会でもあります。
そしてこの活動を通して、山に光を届けることができればと思っています。



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